ボードゲームカード自作補助のためのツール testplay-card-generator のα版を公開しました

別の名義を使ってはいますが、個人的な趣味でボードゲームの自作などをやっています。
そういったゲームを作る中でも汎用性が高く、印刷しやすいコンポーネントにカードがあります。

で、実際にルールを考えてテストプレイをするタイミングで実際に考えた内容を印刷・裁断して、それをスリーブに入れてテストプレイを行うのですが、正直このカードのデータを作った後に印刷するのに結構苦労していました。

やり方としては Excel のラベル印刷機能を使ったこともあったのですが、あの機能だとレイアウトの保存できないので印刷の都度レイアウトの編集をしなくてはいけないのが相当手間でした。
その他色々と探してみたのですが、どうにも自分でピンと来るものがなかったので、いっそもう自分で作ろうと思って作りました *1

https://github.com/a-hisame/testplay-card-generator

このツールは以下のような機能を備えています。

  • コンポーネントの描画: 四角、楕円、線などをレイアウト上で定義することでカード上での簡易版レイアウトを印刷物に表現できる
  • テキスト描画のレイアウトとフォントサイズ自動調整: 文字を描画するときに指定された領域からはみ出している場合に自動改行・自動サイズ調整などを行ってくれる
  • レイアウトテンプレートとデータソースの分離: レイアウトファイル(YAML)によって描画コンポーネントとその描画順序を定義し、データソース(CSV)によって実際のカードのデータを定義する。 Excelとかで作成したカードリストをCSV保存して流し込むことを想定
  • 印刷に適したファイルの出力: 作成したカードを印刷用のPDF、あるいはPNGファイルとして保存できる

直近で自分に必要な最低限の機能だけを詰め込んであるので、現時点のバージョンはαです。
具体的にはバリデーションが相当あまかったり、PILの仕様をうまくできていなかったり、処理効率に若干の問題があったりします。
ただ、現時点でも最低限のテストプレイ用カードの印刷は実施できるはずだと思います。


そして、需要がそこそこあるのならばAPI経由でテストプレイ用の画像生成ができるサービスを公開したい気はあるんですが、実際のところどのぐらい需要があるのだろう。
というか、世の中の同人デザイナーさんはテストプレイのカードをどうやって作っているのだろう。

*1:ここ数日のPDFおよびPIL関連の調査はこれをやりたかったがためです