まじしゃんず・あかでみいRPG感想
年最後に何とかプレイできる時間があったので、プレイしてみての感想を。
なお、自分は元の小説を読んでいません。どちらかというとアルシャードガイアのサプリメント的な位置づけで購入しています。それを前頭に置いてご覧下さい。
- クラスデータ
コンストラクションでは、「まかでみクラス」(「神魔(神様や悪魔の類)」「マジシャン(人間の魔法使い)」「イレギュラー*1」)とよばれる、ゲーム内での自分の位置づけを1つ以上選びます。つまり、「神魔のイレギュラー」といったデータも作成出来ます。
神魔とマジシャンには、その下にアスペクトという小分類があり、それを選ぶことで能力基本値などが決まります。
これら、このゲーム独特のもの以外にも、イノセント・ジーニアスなど、既存*2のデータも見えましたが、仕える者を表わす「サーバント」、切り札を表わす「ジョーカー」、不幸を表わす「ミスフォーチュン」などの新規クラスが現れました。低レベル帯のデータがかなり充実してますので、追加して遊ぶのも面白そうです。
- ブレイクスルーシステム
ブレイクスルーとして、性格判定というものが導入されています。
判定に成功すると、キャラクターはその通りの行動を取らなければならなくなります。判定の基本値はクラスデータとライフパスで決定されます。
例えば、腹黒そうな依頼人から依頼を受けたとき、GMは「信じやすい」の性格判定を行わせます。ここで判定に成功したプレイヤーは、依頼人を疑うことができなくなります。(そのようなロールが強制されることになります。)
一方、性格判定に成功することで衝動点がたまります。衝動点=因果改変(という名前のブレイクスルー)の使用回数です。
因果改変には、「クリティカル値の減少」「ダメージを神に変更+ダメージ+5D6」など、スティグマ・ポリフォニカのブレイクスルーとほぼ同等のものが使用できますが、これに加えて「世界への干渉」という、「願いを叶える」「記憶操作」「建物破壊」といった素敵パワーが使えます。
- カオスチャート
ぶっちゃけ「デウスエクスマキナチャート」。先の性格判定などの結果、シナリオがどうしようも無くなった場合、ほぼ、その場でシナリオを終了させるためのチャートを振ります。喧嘩に巻き込まれて*3、全員が戦闘不能になり、そのままエンディング直行と言ったこともあります。
- 世界観
神魔などは基本的に不老不死らしいですが、データ的には死亡します。しかし、(例えばNPCとして)蘇らせることを示唆するなど、軽く、どたばたすることをメインにゲームがデザインされている様に感じました。
- プレイ感想
基本ルールブックのサンプルシナリオをサンプルキャラクターを使ってプレイしました。
正直、このゲームはサンプルキャラクターを使うことは以下の理由からおすすめ出来ません。
- 性格がライフパスで変更されるとはいえ、その変動量も少ないため、明確にこのような性格を演じたいといった要求が満たされづらい(主な理由)
- データ的に何でも出来る様に組まれている結果、何も出来ないという状況になりかねない
プレイ中は、性格判定の成功が多かったのですが、これが意外と楽しい。ブレイクスルーを抜きにして、汎用化を現在考えて見てます。
これを除いた流れは他のSRSとほぼ変わらずといったところ。
- 総評と今後の作品へ向けて
ここ半年で3作SRSがでてますが、やはり文章の流用が目立ちますね……
元々、SRS自体がそれを目的に作られているため、当たり前という気もしますが。
ただ、心配なのは、劣悪な出来のゲームが量産されないかということ。TRPG冬の時代が繰り返されないことを祈ります。