・・・・・・

http://www.amazon.co.jp/dp/404867689X#R25Y5JQNH33VC4
なんで書評を書くのか - ぐるぐる~


きむら(K)さんのところの文書を読んで、日向氏の他の本の末尾を見にいった。
参考リソースはやはり記述されていて、フォーマットも同様だった。
自分が見たのはJavaScriptについての物で、一部日向氏の著作では無いものも混じっていた。……逆に言うと、半分以上は日向氏のものだったが。


だからこそ、上記のAmazon書評を見つけたときに真っ先にこの人の他のレビューを拝見しにいった。
id:bleis-tift氏の追記で書かれていることをそのまま思った。レビューの内容はまずい問題点を正当化するための文章としか思えなくなった。


私は常識(センス)のない人間なのでしょう。
この文章に納得も出来ませんし、☆5という評価も納得出来ませんから。


別に「こんな方法でプログラミングをしたらどうかな?」という提案書*1であれば、悪いとは言いません。様々な意見が返ってくるでしょうし、そこで議論を行う事は有用だと考えます。
でも、この本は何を目的としているのでしょうか?
買う気になれないので、Amazonの紹介文、書評を参考に意見しますが、

プログラミング言語の教科書やセミナーではわからない開発現場のノウハウ、いわゆるプロの”プログラミングの常識”を、具体的なサンプルコードを交えながら、わかりやすく解説した初級プログラマ必携の一冊。
http://www.amazon.co.jp/dp/404867689X

初級プログラマ必携の一冊だそうなので、想定されている読者は初級プログラマ(新人)であると仮定します。これを元に、レビュー内容を吟味しますと、


> 著者の勘違いや間違いと思われるところもあるけれど、作者も最後のほうで告白しているので、ご愛嬌というところか。
id:bleis-tift氏も書評中で述べているように、ご愛嬌というのは逃げにしか見えません。
愛嬌で新人に嘘を教えないで下さい*2。愛嬌なら、嘘とばらして真実を教えなさい。
嘘を嘘のまま投げるのは愛嬌ではありません。ただの実害です。
自信が無いなら調べなさい、人に聞きなさい、参考文献を示しなさい。
まともな大学生なら、言わなくてもやっていることですよ?


> この本から何を吸収でき、何を掴めるか、というのは、読む人の能力や性格しだい
新人に間違いを見抜けというのは酷じゃないですか?
鵜呑みにして、痛い目にあうのは新人なんですよ?
読む人の能力が高ければ、そりゃ批判もできますけど、新人という読者層を対象にしているからこそ批判しているんじゃないですか。
「そんなことを教えてはまずい」って。


価値は理解できないだろう、とありますが、ある程度出来る人にはそれほど大きな価値もないでしょう。別の本を読んだ方がより良い物が得られそうですので、私はそちらに時間を使うことにします。


逆に、この本に問題がこれだけあることが分かっているなら、その問題点を直して2nd Editionとして発売したらどうですか? これだけ親切な本のレビュアーたちがたくさんいるんですから、その意見を参考にして。
十分に価値のある書籍に仕上がると思いますよ?

*1:そんなものは多分出版なんて出来ないけれど

*2:理解しやすくするための嘘ならともかく、意味の無い嘘が多すぎるため