ブラフゲームと経験の蓄積の利用法

最近とてもブラフゲームが好きになってきた。
ここでは、時と場合により嘘と真実を使い分けるゲームをブラフゲームと呼称している。
代表的なものだと、「ブラフ」「汝は人狼なりや?」などが挙げられる。


これらのゲームの楽しさは何と言っても駆け引きにあると思う。
相手の性格、これまでの場の状況、それらを総合し、場全体を自分に有利なようにコントロールする。
自分にとって有利に場を運べたということが、勝敗に直結するため、勝敗ではなく、それ自体を楽しみたいという気になってくると思う。
ただ、これを楽しめない人もいるようなので、一概にはそうとは言えないが。


これらの経験だが、正直、度胸を付けるという意味では非常に良い練習となると思う。嘘も方便という言葉もあるぐらいだし。
とはいえ、嘘自体はばれると、その後が厳しくなることがあるので使わない事も多い。
むしろよく使われるのは、真実のみを散りばめて、逆に欠点を隠すという手段だ。
物の売り文句(特にコンピュータ関連はこれが顕著)には、ほぼ間違いなく使われている。さもソレを使えば、何でも出来るように広告される。


このような「交渉」「説得」の技術は、嘘の上に積み重ねることで、ただ練習するよりも、ある面では効率的に身につけることが出来るのではないかと思っている。


考えるためには、「なぜ?」と考えなければならない。
嘘はそれを考えるきっかけをくれる。


「交渉」「説得」の技術は、持っていて損をする物ではない。コミュニケションのツールの一部と行っても過言ではなく、それこそ、よほど特殊な事をしていない限り、コミュニケーションを行わずに生きることはできないのだから。


合法的な嘘が許されるゲームの盤の上で、楽しみつつ、無意識にコミュニケーション能力の上達を計るために、これらのブラフゲームを楽しんでみてはどうだろうか。


……なお、ある程度気の知れた仲間内を相手にプレイすることをお勧めする。先にも述べたように、嘘をつくことそのものを楽しめない人もいるようだから。