アルシャードのNPCの扱いについて2

前のエントリで想定していた状況が、シナリオを作っていくうちに必要なくなったので、追記*1+詳細説明。


前のエントリを記述していたときに想定していたのが、アリアンロッド・リプレイ(2) 闇色の血の騎士 (富士見ドラゴンブック)の様な2本立てのシナリオを構成したい場合だった。
読んでない方のために説明すると、

  • 1話目でヒロイン(NPC)が危うい状態になる
  • 48時間以内に救出策を見つけないと助からない
  • 2話目は救出策を探すシナリオになる

といったもの。


アルシャードでこれをやろうと思うと、1話目終了時or2話目開始時に加護を適用されると、それだけで話が終わってしまう。
つまり、加護の効果が適用されない理由を考えないといけない*2


前回の「現状ルールのみで構成」は、2話目のクライマックスにNPCが登場した場合のみ適用可能となる。
この場合は対象を「死亡」させ、イドゥンが効果を及ぼさないようにシーンを変える事を目標としている。ガイアもイドゥンと同じ加護であるため、イドゥン同様シーン内に死亡したものしか生き返らせることが出来ないとしてしまえば良いだろう。もちろん、そのことをPCに伝える必要はあると思うが。
しかしながら、「宣言:いつでも」が強すぎるため、現在あるルール・特技・加護のみでこれを行うのは難しい。いっそのこと、対象にガイアをかけて死亡させるのも手かもしれない。


「自作特技・加護」はどの場合でも適用できる。例えば、制限時間込みで完全に奈落化*3するのであれば、次の様な特技をNPCに覚えさせればよい。

奈落化(特技)
宣言:なし 対象:自身
この特技を得る際、条件を1つ決める。決められた条件を満たしたとき、この特技は自動的に効果を表す。対象を奈落化する。奈落化した対象を元に戻すことは出来ない。

奈落化する前にイドゥンを使っても、効果はない。奈落化した場合、イドゥンでも助けられない(助けても、奈落化している)。
よって、この場合はガイアのみを対処すれば良いことになる。ガイアは万能ではないとして、「条件を多少変える事*4はできるが、根本的の解決はできない」ことを先に伝えれば問題無いと思う。
死亡させる場合は……死亡ではイドゥンの対象になってしまうので、結局シーンを変えなければならない。
……と思ったが、次の様な特技を仕込めば行けるかも知れない。

侵食(特技)
宣言:なし 対象:自身
シーン登場時、対象に1のダメージを与える。
このダメージは対象以外が引き受けることが出来ない。

NPCをエキストラとすれば、ダメージを1点でも食らえば死亡状態になる。その上、シーンが変わると毎シーンごとに自動的に死亡する。
クライマックスをクリアすると、この特技が昇華されるようにすればよい。
また、特技ではなく、(呪われた)アイテムでも良いかも知れない。


GM権限で加護の効果を認めない」ことは一番簡単な方法であるし、大半のプレイヤーはそれで納得してくれると思う。その場合でも、きちんとプレイヤーにそのことを伝えるようにしましょう。


色々考えて見たけれど、アルシャードはこういう状況を再現するのには向いてないシステムな気がする。自分だけでなく他人を死亡から蘇らせるリソースが非常に多いからなぁ*5
それでも、好きだから色々考えてみるんですけどね。考えるのも楽しいし。


なお、ここでよしとしているのは、自己満足の部分も大きいので、その辺りを注意して下さい。

*1:所属しているサークルの人で見ている人もいるのでネタバレは避けるようにしてた

*2:そう言うシナリオだから、で却下するのもありと言えばあり。ただ、自分はそれが嫌いなので色々考えて見る

*3:奈落化と死亡はほぼ等価だろう

*4:例えば、制限時間を少し延ばしたり

*5:イドゥン、ガイア。他にもイドゥンのコピー系(フレイ、ブラギ、ツクヨミ)など